昔と今を比べて嘆くのは、ここで終わりにしよう

「昔はよかった」
「昔はこんなんじゃなかったのに」
高齢の方が言われる「昔」とまではいかなくとも、
学生時代など、「今より若いころ」と現在を比べて嘆く。
少なからず見かける光景です。
確かに、そうやって嘆くのは楽かもしれない。
現在を正当化できるかもしれない。
でも、そろそろ、そこから一歩、
先に進みませんか。
解釈の中にしか「過去」は存在しない
現在と比較して嘆かれる「過去」は、
あなたの解釈の中にしか存在しません。
過去を学ぶことの代表格である、日本史や世界史は、
「現在の権力者によって、解釈を変えられていく物語」
でもあります。
ヒトラーの台頭や、
第二次世界大戦での「お国のため」という風潮が、
例として分かりやすい話ですね。
今でこそ、繰り返してはならない歴史だと言われますが、
当時から、そう言われていたわけではないはずです。
事実と解釈はイコールじゃない
歴史に例えると大きな話になりますが、
「過去は、あなたの解釈の中にしか存在しない」
と、あなた自身にも同じことが言えます。
昔の話をするとき、
「事実」と「解釈」を分けていますか?
「昔に比べて、今はこういう状況だ」(事実)と、
「いま不幸だ」(解釈)は、
必ずしもイコールではないんです。
「昔は幸せだったけど、今は不幸だ」
は、解釈だらけ。
「昔はこんな状況だったけど、今はこんな状況だ」
は、事実だけです。
これからの話をしよう
昔の話はもうさんざん話したなら、
今日から、「これからの話」をしませんか?
運動能力が落ちてきて
「昔はもっと走れた」と言うくらいなら、
「これからどう体力を落とさないか?」
「これからどう鍛えるか?」
を話す。
「昔に比べて今は不幸だ」と言うくらいなら、
「幸せになるには何をするか?」
「どうなれば私たちは幸せなのか?」
を話す。
事実を掴んで、
「じゃあ、これからどうする?」
と、自分に質問してください。
そこから動き出すものが、必ずあります。
お読みいただき、ありがとうございました!