業務改善は遊びになるのか?社内IT担当が考えること
業務改善。
私が「ウワーッッ!!」と思うキーワードのひとつです。
手をつけようと思えない、業務改善
業務改善とは。
会社の仕事で、コストや業務手順の無駄を省き、効率化してより利益を上げよう!という取り組みのこと。
こちらのページの「業務改善の定義」が分かりやすいので、詳しくは読んでください。
社内IT担当のお仕事
私の仕事は、同じ会社に勤める社員の方を対象とした、PCやシステムの利用をサポートです。
具体的には、こんなお問い合わせに対応しています。
・社員が増えるので、メールアドレスやPCに入るアカウントを発行してほしい ・このデータにアクセスしたいので権限がほしい(適切な権限は大事) ・社内システムが使いにくいのでメンテナンスしてほしい(合理性があれば) ・何もしてないのにPCが壊れた(そんなわけはない)
中規模以上の会社であれば、社内に「情報システム部門」といった名前で存在するようなお仕事です。
最近だと、アウトソーシングで専門の会社に委託するケースもあるみたい。
想像できた方もいるかもしれませんが、この仕事は、数字目標を立てにくいのが特徴です。
営業部門であれば売り上げ目標が立てられますが、なかなかそうはいきません。
いわば「コスト部門」です。
業務改善、苦手!!
コスト部門であることから、効率化をはじめとする「業務改善」が一層求められます。
私は、これがすごーく苦手です。それはもう苦手です。
内部統制という名目で増殖しつづける管理台帳!
突如入る監査!
減らないいつもの業務!
運用の整備後に経営層の要望で入る例外!
管理できなくなる権限類!
「サーバーラック裏で整理されていないLANケーブル」のような業務フロー!
実際に、これらの業務をスリム化・改善して、めざましい成長を遂げている企業もあると思います。
もちろん、地道にやれば改善されるものなんでしょう。
けれど、個人ではもう手をつけようと思えません……。
業務改善が苦手な理由は2つだけ
そんな業務改善ですが、そもそも私は、なぜ業務改善が苦手なんだろう?
ちょっと考えてみました。
考えてみましたが、どうあがいても、この2つに集約されるようです。
「達成感がないから」
「改善した先が明るくないから」
そうは言っても、お金をいただいている仕事。
効率を上げても困ることはありません。
仕事が増えて、しんどくなる可能性はありますが。
どうにかして、楽しく業務改善できないものなんだろうか?
どうやったら、業務改善は、遊び・ゲームになるのか?
そんなことを考えています。
ゲームの要件って何だろう
業務改善がゲームにならないかを考えるにあたり、まず考えたテーマ。
「ゲームがなぜ楽しいのか?」
これです。
ゲームは、達成感があり、定期的に褒美が与えられるから楽しいんです。
褒美は、お金だけでなく、他に代えがたいスキル・能力なども含まれるでしょう。
業務改善をゲームにするのであれば、
・業務改善を1案件やるごとにボーナス5万円支給! ・業務改善で減った時間は早退してよし!(最大3か月間) ・業務改善をやるほど、すごい資格の取得に有利になる!
といったご褒美を、打ち出せばいいのかもしれません。
ただ、問題は、自分ひとりや部署のレベルでは実現できない対策だということ。
ボーナスは、湧いて出てくるものではありません。
遊びは、不要なところに生まれるもの
そもそも、「遊び」って、本来は不要なところに生まれるものだと思っています。
工学の分野にも、「遊び」という概念があります。
「実際の動作には影響しない可動範囲」といった意味合いです。
ハンドルの遊びとか。
そういった意味でも、遊びを生み出せるのは生き物、人間だけです。
コンピューターは、プログラミングされたとおりに動きます。ゆえに遊べません。
一方で、業務改善は、無駄や不要なものを省き、必要なことだけに絞っていくプロセス。
遊びやゲームと業務改善が、本来相反するものだと分かります。
この相容れない奴らを、どうにかしてドッキングさせたい。
そうすれば、世の企業で業務改善に苦しむ人が、少しでも報われるきっかけになるはずです。
この先の未来だと、業務改善の最適解はAIが出してくれる……みたいにも、なりそうですけどね。
そんなことを考えながら、今日も地道に、日々の業務をより良くしていくのです。