マムシ指と横長の爪と私〜コンプレックスをあきらめた話
劣等感やコンプレックスの話ですが、軽い感じで読んでください。
マムシ指、横長の爪というコンプレックスをあきらめて、開き直った話。
マムシ指を解消、改善するだけが、全ての答えじゃないとも思うのです。
私の指はマムシ指です
「マムシ指」を知っていますか?
マムシ指とは、親指の幅が太く、親指の爪が横長になっている指のかたちのことです。
爪の形状にフォーカスして「マムシ爪」と呼ばれることもあります。
他の指に対して、親指がずんぐりむっくりしていて、標準より少し短い見た目の指。
しゃもじ指と呼ぶこともあります。
先天性の症状で、医療の観点からは特に問題ないとのこと。
こちらは私の手です。
両手の親指ともマムシ指ですが、人により片手だけの場合もあるようです。
私は、この「横長の爪」が、長年コンプレックスでした。
篠田麻里子もマムシ指だよ!と言われても……
マムシ指の何が嫌かって、マニキュアやネイルアートが、壊滅的に似合わないこと。
どんな色で塗っても、元の爪が不格好なだけで、びっくりするほど悲しい仕上がりになります……。
Googleでマムシ指を検索したら、
「ネイルクイーンを受賞した篠田麻里子もマムシ指だから、希望が持てますね」
という意見を多く見かけます。
……ですが、それで希望を持てるのか?というのが正直な感想。
確かにまりこ様はすごい!
でも、私は篠田麻里子じゃない!
篠田麻里子のネイルクイーンも付け爪!素の爪ではない!
そんなんマムシ指関係ないやん!
と言ったものの、ひがみなのは百も承知。
ちなみに、他にマムシ指の芸能人は、土屋アンナさんや辻希美さんがいます。
私は土屋アンナでもなければ辻希美でもないです。
芸能人がマムシ指でも実績を残しているのと、自分の指がどうにかなるのは別問題だ。
コンプレックスの正体、劣等感の打開策
劣等感って、何なんでしょうか。
「コンプレックス」と「劣等感」は、実際のところ、意味合いが異なります。
日本でよく言われるコンプレックスは、「劣等コンプレックス」のこと。
そのため、私たちが使う言葉としての「コンプレックス」は、「劣等感」に言い換えることができます。
劣等感と付き合う、脱する、どういう表現でそれを融解させるかは人それぞれ。
ですが、私が思うに、劣等感の打開方法は最終的に2つに絞られます。
- 対象そのものを消し去る
- あきらめる(開き直る)
の、どちらかです。
マムシ指の劣等感との付き合い方
自分のマムシ指に関して、私は「諦める」ことを選びました。
対象そのものを消し去るには、指をどうにかするしかないからです。
指の形は変えられないが、自分の気持ちは変化させられる。
そう思って、「ひとまずこの爪を気にせず生きていこう」と決めてみました。
気にするのをやめたら、割とどうでもよくなりました。
持っていたマニキュアを捨てました。
キーボードのスペースキーは、けっこう押しやすくて好きです。
フリック入力でたまに不便するけれど、左手でスマートフォンを持って、右手でフリック入力すればいい話。
爪の形、指の形ひとつで、私の価値を決めてたまるか。
劣等も優等もなく、ただの「差」があるだけ
劣等感、コンプレックスは「個人差」をどう認識するか次第。
私の劣等感だった爪の形も、結局のところ、ただの個人差でした。
そんな、マムシ指の私の現在。
今でも時々「きれいなネイルアート、いいなあ」って思います。
でも、それが全てじゃないんだろうな、とも。
時々出てくる、ぎゅうと胸をしめつけられるような「うらやましさ」とともに、日々を送っていく。
その気持ちが出てくるってことは、個人差を、まだ100パーセント認められてないのかもしれません。
100パーセントは認められていなくても、「差なんだな」って自分で分かっているなら、今はそれで十分です。