基本的に、私自身は面倒くさがりで変化を怖がるタイプの人間なんですが、変化せざるをえないときもあります。
そんなとき、いつも頭の片隅に置いているフレーズ。
それは、「未来に身投げする」です。
不安や怖さを認識して、それでも行動を踏み出す
身投げとは、水中や火口に自ら飛び込んで死ぬことです。物騒です。
ただ、明確に変化を選ぶときは、いつも身投げするようなイメージを持っています。
「身投げするようなイメージ」と言っても、実際に身投げをしたことはありません。
身投げまでに葛藤があって、怖さもあって、でも行動しようと決めて、目をつぶって飛び込む。
身投げって、その先に何があるか分からないんです。
だから怖い。
「怖いなあ」と感じているのを、後ろめたく思うんじゃなくて。
「怖いなあ」と感じているのは当然のことなんだ、と認識する。
不安はあるべくしてあるものなんだと思ってみる。
それだけで不安が消えたら苦労はしませんが、不安を感じていることは認識できます。
毎回その不安を抱えたまま、未来に身投げをするみたいに、変化に向かって行動を踏み出しています。
転職も海外旅行も全部「身投げ」
私にとっては、転職ひとつとっても「未来への身投げ」でした。
8年以上勤めてきた会社を辞めて、転職活動をするか。
かと言って、今いる場所より悪い環境だったらどうしよう。
面接で心ないことをたくさん言われたら、もう立ち直れないかもしれない。
面接の前日には赤ちゃんかというほどイヤイヤ期が再来し、当日朝から頭痛や肩の痛みが頻発しました。
見えない行き先に不安を抱え、それでも、と身投げする気持ちで毎回面接に臨んでいました。
10年ぶりに、海外旅行で台湾に行ったときも「身投げ」のような気持ちでした。
初の海外旅行は学生時代に行ったシンガポール。修学旅行チックな団体旅行です。
しかし、台湾は個人の旅行。
言葉も通じないだろう、トラブルに巻き込まれたらどうなるか分からない、行ったほうが自分の経験にはなるけれど……。
これも、さまざまな葛藤の末、「ええいままよ!」と飛び込みました。
結果、いま思い出してもワクワクしてくる程、この台湾旅行は楽しかったです。
今所属しているコミュニティに入るときも、実は「身投げ」でした。
月額980円のコミュニティで、金額にすればさほど大きくない額。
それでも、入会申し込みボタンを押す時は、崖から飛び降りるような感覚だったことをよく覚えています。
行動はいつだって怖いからこそ、身投げの感覚を培う
身投げすれば、それまでの自分は、そこでいったん終わります。
「未来に身投げする」のは、今までの自分が死ぬことと同じ。
自分の握りしめてきたもの、こだわりやプライドを手放すタイミングだったりもします。
行動はいつだって怖いです。
怖いけれど、行動は、私に新しい世界をくれる。
認識、知識、経験、人とのつながり、実績などなど。
「怖いほうに進め」って言うのは簡単です。
ですが、実行するのは精神面ですごく大変なことで、私は軽率にそうアドバイスすることはできません。
けれど、「未来に身投げする」感覚を培うことで、怖いながらも一歩を踏み出すことができる。
頭の片隅に、「未来に身投げする」というフレーズを置いておいてもらえたらな、と思います。

