「良いと思ったこと」を、相手に伝えることの意味
あなたは、「それいいね!」と思ったことを、どのくらい相手に伝えていますか?
とても良いと私は思ったけれど、その褒め言葉は相手にとって迷惑かもしれない……。
なんて思ってませんか?
そう思っているなら、大間違いです。
認め、良い影響を与えることができる
良いと思ったものごとに「それ、いいね!」と言う。
良かったものに「それ、よかったよ!」と言う。
相手に伝えることで、何が起こるか?
いいね!って言われた記憶やエピソードと共に、相手の中に「これ、言って(やって・行動して)いいんだ」という記憶が残ります。
あなたが良い!と思ったものを認めて、伝える。
そうすると、相手も、自分自身を認めることができる可能性があるんです。
抽象論のようですが、実際に私が体験して、実感したことです。
何気ない一言を褒められた私がどうなったか
参加していた勉強会で、私は「ブログを書くのは、過去の自分を救いきるためだ!」と言ったことがあります。
その翌日、勉強会の参加メンバーのひとりから、個別にこんなメッセージが届きました。
「『過去の自分を救いきる!』の言葉、響いたー!」
私は、そう言ったことを、ほとんど忘れていたんです。
そんな一言ですが、個別メッセージで、彼女は素直に「それ、いいね!」を届けてくれました。
彼女がメッセージを送ってくれなければ、私は、自分で言ったことを忘れていたと思います。
迷ったり、自信をなくしそうになった時に、
・「いいね!」と言われたこと ・その時、私が何と言っていたか
を思い出すことで、ふんばったり、行動するためのパワーを充填できることがあります。
今後、ブログを書く目的を見失い、暗い気持ちになるたびに、私は彼女のメッセージを読み返すことになるでしょう。
褒め言葉は相手にとって呪いになるのか?
相手を褒めることは、必ずしも良いことではない。
そんな話を聞いたこともあります。
この文章を書きながら、
「軽率に『それ、いいね!』と言うのは、相手にとって呪いにならないだろうか?」
とも考えました。
褒め言葉を呪いとして受け取るかどうかは、相手次第です。
あなたが良いと思ったこと、伝えたいと思ったことを伝えるのは、決して悪ではありません。
暴言や、相手を貶す発言は許されません。
しかしそれ以外で、良い!と思ったことを伝えるときに、相手が傷ついたり、気を悪くすることを考えていては、いつまで経っても、その「いいね!」は伝わりません。
「私はこれを褒めたいけれど、こんなこと言われたら嫌がるかな……」と思うかもしれません。
ただ、あなたの言葉を受け取って、相手がどう思うかは、相手の問題です。
むやみに相手を傷つけると分かっていることは言ってはならないもの。
そうでないなら、軽率に褒めたり、「いいね!」「素敵!」「それ好きです!」と言っていいと思います。
「私なんかがメッセージを送ってもなあ」という謙遜は、全く必要ありません。
「相手がどう感じるかな」というためらいが、相手のためにならない可能性もあるんです。
感想という名の「錨」
「ブログを書くのは、過去の自分を救いきるためだ!」
私が忘れそうになっていた自分の一言を、個別メッセージで褒めてもらったように。
あなたが良いと思ったことを、感想や、メッセージで伝えてください。
そのメッセージは、相手にとって、毎日という荒波に流されず、自分を保つための『錨(いかり)』になっていくでしょう。