リーダーシップは前に出ていくだけじゃない。誰もがリーダーシップを発揮するための視点
最近、リーダーシップって何だろう?と考えています。
私は人前に出たり、チームメンバーをまとめて先導するのが得意ではありません。そのため、自分にはリーダーシップなどないと強く思っていました。
しかし今は、自分を含め、誰もがリーダーシップを発揮できると考えています。そう考えを改めるに至った経緯と、関連する今の思いについて書きました。
リーダーシップと聞いて、自分にはない要素だと思っていた
リーダーシップと聞いて、どんな場面・どんな人物像を思い浮かべるでしょうか。
- 人々の先頭に立ち、ガンガン指示を出していく姿。
- リスクを取って「進むぞ!」と意気込む場面。
- ドラクエで「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに」コマンドを仲間に出す人。
3つ目がややゲーム寄りですが、こういった要素が浮かびます。私が考えていたリーダーシップは、先頭に立って場を引っ張っていくイメージです。
世の中で言われるリーダーは、仲間をぐいぐいと引っ張っていく力がある。私にはそういった力はないし、そんな特性も持っていない。先頭に立つシーンを想像するだけで、プレッシャーと緊張で吐きそうになります。
前面に立たない私には、リーダーシップなど皆無だと考えていました……が、実際には違ったようです。認識を改めたのは、つい最近の話です。
リーダーシップの定義が間違っていたことに気づく
きっかけは、所属しているオンラインコミュニティ内で開催された、自己分析ツール「ウェルスダイナミクス」の説明会でした。
説明会に参加して気づきました。「私の中で、リーダーシップの定義がずれている」と……。
ウェルスダイナミクスを診断した際にもらえるプロファイルレポートに、気になる記述がありました。
その記述は「リーダーシップスタイル」です。プロファイルレポートには、次のように書かれています。
- どんな人でもリーダーシップを発揮できる
- 各人が異なったリーダーシップを発揮する
- それぞれに合うリーダーシップのスタイルは異なる
- 自分のリーダーシップスタイルを変えようとするのは難しい
巻き込む力や推進力をもって、ぐいぐい物事を進められるのがリーダーシップ。だから、自分にはリーダーシップなんてものはない。そう思い込んでいましたが、どうやら違うらしいのです。リーダーシップのスタイルが違うだけだと。
リーダーシップのスタイルって何……!?
相談や協調のリーダーシップもある
ウェルスダイナミクスでは、人それぞれ「周波数」という4つの側面を持っています。私は、下側「テンポ」の周波数が強く出ています。(プロファイルはトレーダーです。)
このレーダーチャートの4つの分類「ダイナモ」「ブレイズ」「テンポ」「スチール」の分布によって、リーダーシップのスタイルが異なるのだそうです。
テンポのリーダーシップは、相談・協調・協働のリーダーシップ。自分の中では、相談や協調とリーダーシップにはつながりがなかったため、目から鱗でした。
冒頭で述べたリーダーシップのイメージ(先頭に立って場を引っ張っていくタイプ)は、テンポの反対側である「ダイナモ」のリーダーシップスタイルだそうです。
貢献を思い返すと、自分のリーダーシップスタイルが見えた
ここで、自分のことを思い返しました。どういうときにチームに貢献できていて、どういうときにうまくいっていなかったか。
「ひとりで何かを進めているとき、だいたいうまくいっていないな」と真っ先に思いました……。
逆に、自分はどんなときにチームに貢献できていただろう?と考えたとき、思い浮かんだのは次のような場面です。
- 相談を受けながら全体を見渡し、リスクに先回りして対処したとき
- チームメンバーがより快適に動けるよう環境を整備したとき
- 締切が決まっているプロジェクトに、具体的な手順を出して対応したとき
私のリーダーシップは、寄り添いや伴走、あるいは後ろから支える要素が大きいのかもしれません。
活動的に前に出ていくのはかなり苦手。でも、前面に出ていく人たちを後ろから支えて道を作るのは、苦ではない。そのスタイルなら、すでに私もリーダーシップを発揮しているということになります。
先を進む仲間たちが困らないように。気持ちよく動けるように。後ろは整えるので、任せてください。
人を巻き込んで引っ張っていくのは苦手だけど、目の前に起こっていることを注意深く観察しながら、人と助け合い、私なりのリーダーシップを発揮していきたいです。
自分が違和感なく動くことそのものが、自他を助けると信じています。