エッセイ

インターネットの可能性は「水平思考」で切り開く

ゆう
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最新であれば、必ず良い!といわけでもない。
かと言って、最新技術を毛嫌いするのも、違うなあと感じています。

枯れた技術の水平思考って?

「枯れた技術の水平思考」という言葉をご存知でしょうか?

「枯れた技術」は、「すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術」のことで、
「水平思考」(エドワード・デボノ提唱)は、「既存の概念に捉われず新しい角度から物事を見る」ということであり、
要は「既存の技術を既存の商品とは異なる使い方をしてまったく新しい商品を生み出す」

結果的に開発コストを低く抑えることができるのが特徴。

横井軍平「枯れた技術の水平思考」(wikipediaより)

まとめると、「すでにある技術の使い方を変えて、まったく新しいものを生み出すこと」です。

今の時代のインターネットは、もはや「枯れた技術」です。
日本では、都市部だけでなく、山岳でも高速な通信でデータをやりとりすることができます。
そのメリットや、一方のデメリットも、広く明らかになっていますね。

そうすると、インターネットを通じたさまざまな生活の変化に、どう向き合っていくかが重要になってくる。
ここに「水平思考」が働きます。

拡大し続けるインターネット空間を、拒絶し続けるのではなく、全て鵜呑みにしていくのでもなく。
吟味して、考えて、新しいものを生み出していくことが必要です。
インターネットには、まだまだ「枯れた技術の水平思考」の余地があります。

ゲーム機・バーチャルボーイの実例

「枯れた技術」を使う利点は、低コストであること。
失敗したときも、損失が少なく、会社の決算や個人のお財布へのダメージが比較的軽いのが利点。

商品開発では、バーチャルボーイという任天堂のゲーム機が、良い実例です。

バーチャルボーイは、1995年に発売された3Dゲーム機。

PlayStationやセガサターンと並べられたこともあり大失敗しましたが、「枯れた技術」で作られていたとか。
販売台数は伸びませんでしたが、開発・製造が低コストだったため、任天堂の決算には影響がなかったそうです。

参考記事:
“早すぎた”VR機「バーチャルボーイ」の思い出をレトロゲームマニアが語る

開発者でなくても、水平思考でいこう

開発をする人間でなくても、「枯れた技術の水平思考」は有用です。

目の前の課題に対して、新しいものやサービスを買って解決するのは簡単なこと。
でも、今持っているものを、新しい使い方で、有効活用できないものでしょうか?

収納がなくなってすぐにレンタルスペースを借りるのではなく、限られたスペースでどう収納できるか考える。
洋服の着回しやコーディネートも、ある意味「水平思考」です。

事実と解釈はいつも別もの。
使い古されたものであっても、新しい角度や視点で、新しいものは生まれます。

いま身の周りにあるものや、インターネットでこれから何をしようかな?
と考えることで、今の日本は平等に、可能性が与えられているんだな!と思えますね。

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ゆう
ゆう
情シス正社員から転身し、リモートワークの複業コーポレート&ビアバースタッフのパラレルキャリアを実践中。ITツールやアプリを活用して、個人のタスクとプロジェクトを管理しています。フレンチトーストとクラフトビールが好き。
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