【Slack】メンバーを非表示にする=ユーザーミュートって結局どうなの?って話
こんにちは、ゆう(@yuhlabo)です。
2023年秋、Slackに特定のメンバーを非表示にする機能が追加されました。
Slackヘルプセンター – Slack でメンバーを非表示にする
Slackでのユーザーミュートとも呼ばれるこの機能。SNSを見る限り賛否両論のようですが、X(旧Twitter)のようなSNSのミュートやブロックとはやや異なり、業務で使われるツールであることを想定した非表示機能になっています。
この記事では、Slackで特定メンバーを非表示にした際にどのような見た目になるのか、また機能に対して思うところを書きました。
Slackに実装された「メンバー非表示」の機能
2023年9月、Slackに特定のメンバーを非表示にする「Hide Person」機能が追加されました。フリープランを含むすべてのプランで使える機能です。
非表示に設定したメンバーのメッセージは、以下のように表示が変わります。
- Slack内では「非表示のメッセージ」とだけ表示される
- 名前とアイコンも「非表示のユーザー」として表示される
- メンションやダイレクトメッセージ(DM)は通知されない
特定メンバーを非表示に設定しても、対象のメンバーには知らされません。また、誰が誰を非表示にしているかはワークスペース管理者も確認できない仕様です。
X(旧Twitter)のミュートやブロックのように、完全に非表示になるわけではありません。ワンクッション置いて距離を取るような機能だと考えるとよさそうです。
Slackでメンバーを非表示に設定する・解除する方法
特定メンバーを非表示にするには、対象者のプロフィールから設定します。
Slackの各チャンネルやメンバーディレクトリから、非表示にしたいメンバーのプロフィールを開きます。プロフィールにある三点リーダのメニューから「〇〇さんを非表示にする」を選択します。
確認画面で「この人を表示しない」を選択すると、メンバー非表示の設定が適用されます。
設定を解除するときは、同じ手順で「〇〇さんを表示する」を選択します。
実際に非表示に設定したときの表示
Slackで特定のメンバーを非表示に設定した際に、どのように表示されるかを紹介します。冒頭でお話した「完全に非表示になるわけではない」様子です。
メッセージの表示
各チャンネルで対象者のメッセージは「非表示にしています」という表記に変化します。「とにかく表示する」をクリックすると、メッセージの内容が表示されます。
「メッセージを非表示にする」をクリックして、非表示の状態に戻すことも可能です。
ダイレクトメッセージ(DM)の表示
DMもチャンネルのメッセージと同様すべて非表示になりますが、DMの最上部にはメンバー名が表示されます。
この表示がないと、誰とDMしているかが分からなくなりますからね……。
メンバープロフィールの表示
非表示にしたメンバーのプロフィールを参照すると、メンバー名は「名前(非表示)」と書き換えられ、アイコンは非表示状態の画像に差し替えられた状態で表示されます。
ステータス、役職、連絡先情報などの「名前とアイコン以外の情報」は基本的に表示されたままです。
メンバー非表示の機能を使ってみた所感
特定のメンバーを非表示にする、いわゆるユーザーミュート機能の追加については賛否両論ですが、個人的にはあっても良い機能だと考えています。
リアルなオフィスで聞こえてくる雑談と違い、Slack上では物理的な距離を取れません。
悪意がないと頭では分かっていても、言葉が強かったり棘がある人の投稿は、見るだけで消耗してしまうケースもあります。(実際、自分も消耗しがちなほうなので……。)
日々の業務でやりとりする機会が少ない相手であれば、特定のメンバーを非表示に設定するのも選択肢のひとつです。自衛のため、自分のメンタルを維持するため、あるいは会社との程よい距離感を維持するため。理由は何でもいいです。
ただ、メンションやDMが通知されなくなるため、頻繁にやりとりしている人を非表示に設定するのは(よほどでない限りは)やめたほうが良いでしょう。
そもそも、ビジネスチャットであるSlackで、特定のユーザーを非表示にせざるを得ない事態が発生している状況は適切なのか…?と疑問はあります。
特定の人物を非表示にしないと消耗する事態が続いている。そんな環境に居続けるデメリットも考慮しましょう。極論、自分が病む前にさっさと転職したほうがいい……。
あと、画面共有などでSlackを見せてしまうと、非表示に設定していることがバレます。画面を人に見せる機会が多い人は使わないほうが無難です。
まとめ!機能に振り回されずうまく活用しよう
Slackで特定のメンバーを非表示に設定する方法(ユーザーミュート)と、この機能への所感を書きました。
Slackがビジネスチャットである以上、SNSでブロックするノリで気軽に非表示に設定するのはお勧めしませんが、自分のメンタルを維持するための選択肢が増えたと捉えれば、決して無駄な機能ではありません。
Slackを始めとするITツールはあくまで道具のひとつ。実装されている機能を必要なときに活用して、健全な気持ちで仕事を進めていきたいです。